2025/10/31 14:16
カリマンタン島南カリマンタン州の州都バンジャルマシンに初めて降り立った私ですが、空港や街中ではほとんど外国人を見かけることはありませんでした。特に不安を感じるわけではありませんでしたが、日本人である私は常に周囲の注目の的になりました。因みにカリマンタン島は、ボルネオ島のインドネシア領部分の呼び名です。天然資源が豊富で世界で3番目に大きい島です。現在インドネシアの首都はジャカルタですが、新首都「ヌサンタラ」を東カリマンタン州に建設中です。
現地職人とは私が宿泊していた場所で待ち合わせをし、車で迎えに来てもらいました。現地職人のOdyさんは、英語は少し話せましたが流暢ではなく私自身もインドネシア語を話せるわけではないので、込み入った話のときだけスマホの翻訳機能を交えてコミュニケーションをとりました。彼は普段国家公務員として働き、カッティングボードなどの製作は副業のような形で行っているとのこと。
まず彼の住まいに行き、保管してあった商品を見せてもらい簡単な説明をして頂きました。このときに実際にカッティングボードが水に沈んでいく様を披露してもらったのが今でも鮮明に覚えています。次に工房を案内してもらいました。そこでは製作時に使用している工具などをみせてもらいました。
一通り案内が終わった後、私は改めて商品を日本で販売させてほしい旨伝えましたが、Odyさんは「じゃあこれ持って帰りなよ」というような感じでした。要するに自分が商品を鞄に入れて直接日本に持ち帰ることを想定していたのです。私から具体的な提案ができればよかったのですが、国際輸送に関する知識がなかったのでビジネスに関する話はそこで途絶えてしまいました。
私自身もその時点では、ビジネスとして成立することはないと半ば諦めていました。バンジャルマシンでは合計5日間滞在しましたが、残り日数は観光や散策をしたりOdyさんや彼の友人と遊んだりして楽しみました。Odyさんには、「商品を輸送できそうなら送ってくださいね」とだけ言い残してバンジャルマシンを後にしました。
現地職人Odyさんとのティータイム
